長崎ブランド「茂木びわ」
長崎ブランド「茂木びわ」の旬は? 美容と薬効の枇杷
春から初夏まで出回る枇杷の生産量一位は、長崎県です。その長崎の中でも、ブランド枇杷(びわ)として人気が高い品種が、「茂木びわ」。上品な香りと優しい甘みが口いっぱいに広がります。酸味が控え目で、女性やお子さまにとくに好まれます。5月~6月の初夏に店頭で見かけるビワには、「薬効とアンチエイジング」に期待できる成分が含まれています。
茂木びわのはじまり
小ぶりでプリっとした、「茂木びわ」のはじまりは、女性の機転がありました。
江戸時代、中国商船から持ち込まれたビワ(唐枇杷)の種を茂木町(長崎県長崎市)の自宅の庭に植えたことで広がったと伝えられています。
枇杷の薬効
枇杷の葉を煎じて、咳止めの薬や鎮痛作用を利用して患部に貼るなど古くから民間療法として利用されてきました。
仏教経典には「大薬王樹(だいやくおうじゅ)」と記され、枇杷の木があると葉を求めて列が
できたと紹介されています。
そして、現代になり成分の解明が進むと、ビワの実に美容効果に期待できることが分かりました。
枇杷の美容効果
ビワの実には、「β-タカロテン」と「βクリプトキサンチン」が多く含まれています。この成分は、体内でビタミンAに変わり肌や粘膜、髪の健康維持に期待できます。
そして、アンチエイジングには欠かせないポリフェノール含有量はぶどうと同程度です。
ご存じの通り、ポリフェノールは、抗酸化作用で老化の原因である活性化酸素などの有害物質を無毒に変える働きがあると言われています。
初夏は真夏に向けた美容ケアがとくに重要な時期と言われています。女性が植えたことで広まった「茂木びわ」には、そんな願いが込められていたのかもしれませんね。
最後に
バラ科のビワは、白や黄白色のキレイな花を咲かせます。人知れずにそっと慎ましく咲く花には、「治癒」、「ひそかな告白」、「静かな思い」などの花言葉があります。茂木びわは、一年を通して実を食べられる果物ではありませんが、店頭に並んださいには、効能や花言葉を思い出して手に取ってみてはいかがでしょうか。
茂木ビワを使った商品